11/16(土)飛騨みやがわ考古民俗館にて石棒ツアーを実施!
先日11/16(土)に飛騨みやがわ考古民俗館にて石棒ツアーを実施しました!
本日はそのレポートをします。
石棒ツアーとは
正式なイベントタイトルはこちら。
<石棒ツアー>飛騨みやがわ考古民俗館バックヤードツアー
~石棒と縄文のこだわりを知る~
想いが強すぎてこのような長いタイトルになっています。
当日は9名の方に参加をしていただきました!
(石棒クラブメンバーを合わせると13名)
今回のイベントの主催は、飛騨市教育委員会・石棒クラブ。
石棒クラブって何だろう?という方はぜひこちらのFBページをご覧ください!
(石棒の魅力を伝えるべく、石棒コミュニティFB運営等々しています)
*2020年2月末までに1074いいねを目指しています。
ぜひいいねをお願いします!
石棒ツアー開始!
さて当日ですが、まずはJR高山本線の「打保駅」にお昼過ぎに集合。
そこから飛騨みやがわ考古民俗館に向かいながら、
途中で石棒などが発掘された遺跡の場所を学んでいきます。
今回の石棒ツアーの先生はこちら、
三好清超さん(飛騨市教育委員会の学芸員)
石棒クラブのメンバーでもあります(写真右)
![](https://fclhida.com/wp-content/uploads/2019/12/IMG_20191116_143749-1024x768.jpg)
その後、石棒の材料である塩屋石(しおやいし)がある山に。
あいにくの雨で道がぬかるんでいましたが、頑張って山へ入っていきます。
![](https://fclhida.com/wp-content/uploads/2019/12/IMG_0293-1024x683.jpg)
石棒を作るベースとなる材料がこちら。塩屋石。
形がすでに普通の石と異なり、棒状になっているのがわかります。
これを使って縄文人は石棒を作っていたのです。
![](https://fclhida.com/wp-content/uploads/2019/12/IMG_0302-1-1024x683.jpg)
その後石棒を祭っている塩竃金清神社でお参りをし、
ようやく飛騨みやがわ考古民俗館に到着。
ここまでですでに1時間が経過しています。
では飛騨みやがわ考古民俗館をツアーか、と思いきや、
また外に出て、縄文土器のレプリカを使って土器の授業。
この日は特別にゆで卵を作ってみました。
(実際このレプリカは底が抜けていたので、
一旦別の鍋でゆでたものを土器に入れてさらに焼いて作りました)
![](https://fclhida.com/wp-content/uploads/2019/12/IMG_0313-1024x683.jpg)
その後飛騨みやがわ考古民俗館の貯蔵室に。
ここは普段はもちろん入ることのできない、
たくさんの遺物が貯蔵されている場所です。
![](https://fclhida.com/wp-content/uploads/2019/12/IMG_0308-1024x683.jpg)
![](https://fclhida.com/wp-content/uploads/2019/12/IMG_20191116_135526-1024x768.jpg)
石棒、現る
既に陳列されている石棒を見て「おおおお」と驚きが。
![](https://fclhida.com/wp-content/uploads/2019/12/IMG_20191116_144002-1024x768.jpg)
ここから様々な石棒に関するトークが展開されていきました。
(詳しい内容を知りたい方はぜひ次の石棒ツアーにお越しください!)
もちろん解説も一級品なのですが、
そもそも縄文人が作っていた石棒や土器を触ることができる
というその体験だけでもかなり貴重です。
![](https://fclhida.com/wp-content/uploads/2019/12/IMG_20191116_145714-1024x768.jpg)
石棒をすっかり堪能した後、展示室に移動して縄文の変遷を学びます。
こうやって石棒を学んでから変遷を見てみると、
時の流れがよくわかります。
![](https://fclhida.com/wp-content/uploads/2019/12/IMG_20191116_161930-1024x768.jpg)
石棒を実際に作ってみた
最後に、塩屋石を使って実際に石棒作りにチャレンジしてみました。
時間はわずかでしたが、縄文人がいかに、
辛抱強く石棒を作っていたかが身に染みてわかりました。
いやもしかしたら、
辛抱強いなんていう価値観はなかったのかもしれませんね。
様々な妄想が頭のなかをぐるぐる回ります。
![](https://fclhida.com/wp-content/uploads/2019/12/IMG_0355-1024x683.jpg)
夜は石棒ナイト!
その夜は石棒ナイトを別途実施し、石棒について語り明かしました。
「今日初めて石棒を知った!」という方ばかり。
粘土で作られていた土偶とも違う、土器とも違う、
非常に不思議な石棒の魅力を感じていただけたのではと思います。
![](https://fclhida.com/wp-content/uploads/2019/12/IMG_20191116_194138-1024x768.jpg)
![](https://fclhida.com/wp-content/uploads/2019/12/IMG_20191116_211027-1024x768.jpg)
石棒の魅力とは
私自身(群馬県出身、東京都在住)、
今回ご縁で石棒クラブメンバーになりましたが、
それまで縄文さえも全く興味がありませんでした。
そんな私が縄文にハマった理由、それが石棒です。
石棒は幸せのために縄文人が作っていたと考えられています。
また、石棒作りには約3週間かかるといわれているほど
辛抱強さが必要です。
ではどうして縄文人は、わざわざ石で石棒を作ったのか。
土器が粘土でできているように、石棒も粘土ではいけなかったのか。
もしかしたら石でなくてはならなかったのかもしれない。
では縄文人はどんな気持ちで石棒を作り続けていたのか。
などなど、考えれば考えるほど謎が生まれてくるのです。
そう、石棒は現代が持つ最強のミステリーだと思います。
私は初めて石棒に触れた時のことを今でも覚えています。
今から3500年前の人が懸命に作っていたであろうその跡に触れたとき、3500年前の人と何かつながれたような感覚、
そして今自分が生きていられることの幸せを感じました。
石棒は本当に奥が深いです。
今後も石棒クラブメンバーとして、
この石棒の魅力を一生懸命伝えていきます!
![](https://fclhida.com/wp-content/uploads/2019/12/IMG_20191116_155812-1024x768.jpg)
最後に改めて石棒クラブの紹介
【石棒クラブとは】
石棒クラブは、2019年3月に岐阜県飛騨市で誕生したプロジェクトです。石棒の聖地である飛騨みやがわ考古民俗館という場所を舞台として、いかにして関係人口を増やしていけるかという、地方創生のチャレンジングな試みに挑戦しています。更には、これからの小規模ミュージアムのあり方を再定義することを目指しています。
【石棒クラブの主な活動】
・石棒コミュニティ(情報発信)
https://www.facebook.com/sekibo.club/
*石棒コミュニティは、石棒クラブの活動を周知するfacebookプラットフォームです
・future community labウェブサイト(プロジェクト報告)
https://fclhida.com
・石棒Instagram(一日一石棒?)
https://www.instagram.com/sekibo.club/
・石棒3D化(石棒革命)
https://sketchfab.com/sekibo.club