石棒のメッカから小規模ミュージアムを発信!~石棒でつながる仲間のお話~
石棒クラブという 2019年3月に岐阜県飛騨市で誕生したプロジェクト兼コミュニティがあります。「石棒」の聖地である飛騨みやがわ考古民俗館という場所を舞台として、これからの小規模ミュージアムのあり方を再定義することを目指して活動を進めています。
石棒クラブの活動については、こちらをご覧ください。
11月23日(日)、「みやがわ考古民俗館で撮影ボランティア」を行いました!
来館者が激減する考古民俗館を盛り上げるために立ち上がった石棒クラブの活動で収蔵されている石棒をInstagramに1日1本投稿しています。
全部で1074本ある石棒のうち、現在まだ315本しか撮影が完了していません…
そこで、飛騨みやがわ考古民俗館に収蔵されている石棒の撮影を手伝っていただきました。
今回は3名の方がヒダスケさんとして参加してくださいました!
大学院で縄文時代の文化財を研究している学生、飛騨市ファンクラブ会員でカメラを趣味にしている奈良県在住の方、同日午前中に開催した石棒スペシャルツアーに参加された長野県在住の女性もヒダスケしてくださいました。
石棒クラブのスタッフを含め6人、2人1組になり3つの班に分かれて撮影開始。11月ということで収蔵庫の中もとても寒く、コートを着たまま撮影を行いました。
撮影を始める前に飛騨市教育委員会文化振興課学芸員の三好清超さんからいくつかの注意点を説明していただきました。
・撮影するときは石棒の特徴が分かる角度や位置を意識すること
・石棒を受け渡すときは平らなところに置いて必ず両手で行うこと
石棒は1つ1つ形が異なるので、写真映えする角度、位置を見極めるのは困難でしたが、三好さんにレクチャーを受けながら進めていきました。説明を聞きながら撮影することで石棒にどんどん詳しくなっていきます。
Instagramにアップするため、どうやったら石棒がインスタ映えすることをヒダスケさんで考えながら、相談しあいながら撮影していきます。
「石棒の顔がわかるようになってきた!」「こっちのほうが映えるなぁ」という言葉が漏れるほど集中して撮影を進めていました。
撮影したすべての石棒が貴重な文化財。
直接触れることができるのも今回の撮影会の醍醐味ですが、三好さんからのレクチャーを厳守して慎重に取り扱いながらの撮影は気持ちの良い緊張感の中で行われました。
大学院生のヒダスケさんは、大学院でも学んでいる文化財の3D化のスキルを活かして撮影されていました!
休憩時間には、館内をじっくり見ることもできてすごく贅沢な時間です。
貴重な文化財を独り占めした気分で、見ればみるほどすごいミュージアムです!
でも、年間30日しか開館してしていません…!!!!
この石棒に魅了され、このみやがわ考古民俗館、飛騨市に興味がもつ仲間がどんどん増えています。実際に現在活動しているメンバーの半分は東京都や市外に住んでおり、お仕事とは別の関わり方で石棒クラブの活動を楽しんでいます。
今回の目標は200本撮影でしたが、結果は100本しか取れませんでした…笑
1日1本でInstagramにアップしていくと約3カ月後には写真のストックが尽きてしまいます。
皆さんにまた機会を設けてお手伝いのご協力をお願いすると思います。
その時はヒダスケをよろしくお願いします!
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★ヌシ石棒クラブメンバーからのメッセージ
ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました!
石棒や文化財について学びながら、楽しく撮影ができてとてもよかったです。
石棒でつながることが出来たので、この関係性を大切にできたらなと思っています。
今後も一緒に飛騨みやがわ考古民俗館を盛り上げていきましょう!!