プログラム内容
飛騨市古川町にある「はらぺこ研究会」の田んぼに、併設された湿地ビオトープの生き物調査!
参加条件
①どなたでも参加可能です(ぜひご家族、お子様、お友達などお誘い合わせのうえご参加ください)。
②小学生以下の方は保護者同伴でお願いします。
③昆虫を捕まえたり泥をすくったりする作業があるので苦手な方はご注意ください。水生のヒルやダニもいますが、血を吸わない種類がほとんどです。
プログラム当日の流れ
◎6月17日(土)13:30〜16:30の参加者を募集します!
13:30 集合(千代の松原公民館)
13:30〜13:35 自己紹介&お手伝い内容の説明
13:35〜13:45 ビオトープの概要とお手伝い内容の説明
13:45〜13:50 田んぼ&ビオトープに移動
13:50〜14:40 生き物調査(湿地と田んぼでサンプリング)
14:40〜15:00 お茶菓子休憩♫
15:00〜16:30 生き物調査(田んぼの植物採集と同定会)
16:30〜 みんなでワイワイ炊きたてご飯食べましょ〜
ヌシ(プログラム案内人)について
はらぺこ研究会のみっちーです!
飛騨のお米産業の活性化に挑戦しながら、みんなでワイワイお米づくりをして3年目に入ります。
田んぼで作業をしていると、お米以外の生き物にも目が向きます。「雑草」と一括りにされる植物にもさまざまな種類があること、一見なにもいなさそうな泥の中にも無数の小さな生き物がいることなど、足元の生物多様性に気付けるのも田んぼの魅力です。
こうした足元の生物多様性をモニタリングして飛騨の自然を再発見することで、お米づくりの「体験」としての価値が上がり、ファンづくりに生かせるかもしれません。そこで今年から新たな企画として、ビオトープを田んぼの隅に作りました!
ビオトープとは、湿地や草地の環境を再現して、生き物が生息できるようにした場所のことです。今年作ったビオトープは、田んぼの一部を掘り下げて水を張り、あとは生き物が自然にやってくるのを待つだけというもの。魚の放流や水草の移植は行いませんが、水生昆虫やカエルが続々と訪れています。
これからどのような生き物がやってくるのか調べるため、採集や撮影を手伝っていただける調査員を募集します!
プログラム募集の背景
田んぼは水を張ったり干したりするので氾濫原の環境に似ており、様々な水草や水生生物が現れます。生き物が好きな人にとって楽しみが尽きないのはもちろん、生き物が苦手な人や興味が無い人も、じつは田んぼの生物多様性のお世話になっています。
生物多様性の保全は「生き物が減ると寂しい」というだけの話ではなく、根本的には人間の生活・文化・産業の基盤を保つための課題なんだ、ということが見えてくると思います。
近年、特に水辺において生物多様性が急速に失われつつあります。原因は開発や河川改修だけではなく、水田の耕作放棄、湿地の植生遷移が進むことによる草地化、侵略的外来生物やペットの屋外放逐による生物相の激変など複合的です。
そこで、生物多様性を維持・回復するうえで着目されているのが「ビオトープ」です。本来のビオトープは人為的に魚や水草を移入することはせず、自然に生き物がやってくるのに任せ、ときどき草刈りなどの攪乱を加えて管理します。上手に管理すると、ヤゴやゲンゴロウが定着してボウフラの発生を抑えてくれたり、絶滅が危ぶまれている水草や水生昆虫が観察できるようになったりします。
田んぼとビオトープを併設して「生き物に触れられる田んぼ」を作ることで、体験学習の場としての価値を高められるのではないか。さらに、ビオトープには食べられる野草や薬草も生えるので、あわよくば「ご飯のおかず」も自給できるのでは。そのように考え、はらぺこ研究会ではビオトープの生き物調査を続けていきたいと思っています。
意外としっかり観察したことがない田んぼの生き物の世界。一緒に調べてみませんか?