プログラム内容
飛騨市古川町にある「はらぺこ研究会」の田んぼに併設された湿地ビオトープの生き物調査のお手伝いです!湿地ビオトープで生き物をとって同定をしたり、草の間引きなどをしてビオトープの管理をしていただきます!
参加条件
①どなたでも参加可能Ok!(ご家族、お子様、お友達などお誘い合わせのうえぜひご参加ください🎵)。
プログラム案内人(ヌシ)について
はらぺこ研究会ビオトープ担当のみっちー。
薬草や苔や虫などいろいろな生き物に博士のみっちー。
田んぼでのお米づくりを楽しむイベントとして、田んぼの一角でのビオトープ作りを昨年から試みています。このビオトープでは、田んぼの隅に水を張っただけのスペースを作り、もともと周辺に住んでいる水生昆虫(ゲンゴロウやトンボの仲間)や両生類(カエルやイモリ)、魚(ドジョウやタモロコ)が自然にやってくるのを待つという方法を取り入れられています。
昨年は小規模なビオトープを作り、生き物観察会では多くの方に参加していただき大好評。今年はさらに規模を拡大して新たなビオトープを造成しています。
田んぼとビオトープを併設して「生き物に触れられる田んぼ」を作ることで、体験学習の場としての価値を高められるのではないか。さらに、ビオトープには食べられる野草や薬草も生えるので、あわよくば「ご飯のおかず」も自給できるのでは。そのように考え、はらぺこ研究会ではビオトープの生き物調査中。
生き物博士のみっちーと一緒にワクワクするビオトープを作ってくださる仲間募集中です〜!
プログラム当日の流れ
◎7月15日(月・祝)15:00〜17:00の参加者を募集します!
15:00 集合(はらぺこ研究会の田んぼ)
15:00〜15:15 自己紹介&ビオトープの概要とお手伝い内容の説明
15:15〜16:15 生き物調査&ビオトープの整備
16:15〜17:00 生き物博士と生き物の同定
17:00〜 ヒダスケ!終了、オカエシをもらって解散
プログラム募集の背景
田んぼは水を張ったり干したりするので氾濫原の環境に似ており、様々な水草や水生生物が現れます。生き物が好きな人にとって楽しみが尽きないのはもちろん、生き物が苦手な人や興味が無い人も、じつは田んぼの生物多様性のお世話になっています。
生物多様性の保全は「生き物が減ると寂しい」というだけの話ではなく、根本的には人間の生活・文化・産業の基盤を保つための課題なんだ、ということが見えてくると思います。
近年、特に水辺において生物多様性が急速に失われつつあります。原因は開発や河川改修だけではなく、水田の耕作放棄、湿地の植生遷移が進むことによる草地化、侵略的外来生物やペットの屋外放逐による生物相の激変など複合的です。
そこで、生物多様性を維持・回復するうえで着目されているのが「ビオトープ」です。本来のビオトープは人為的に魚や水草を移入することはせず、自然に生き物がやってくるのに任せ、ときどき草刈りなどの攪乱を加えて管理します。上手に管理すると、ヤゴやゲンゴロウが定着してボウフラの発生を抑えてくれたり、絶滅が危ぶまれている水草や水生昆虫が観察できるようになったりします。
新しい湿地ビオトープは、昨年まで畑として使用されていた場所です。耕作にはあまり適していないため、半分を田んぼ、半分をビオトープとして運用する計画です。水を張り続けることで両生類や水生昆虫が生息できるようにし、飛騨に生息する身近な生き物を観察できる場所にしたいと考えています。
意外としっかり観察したことがない田んぼの生き物の世界。未知の世界を体感してみよう!