プログラム内容
飛騨市古川町にある「はらぺこ研究会」の田んぼに、併設する湿地ビオトープづくり!水漏れをなくすために、田んぼのビオトープの畦に土を盛ったり、代掻きしたり、生き物観察したりします!
参加条件
①どなたでも参加可能です(ぜひご家族、お子様、お友達などお誘い合わせのうえご参加ください)。
プログラム当日の流れ
◎5月25日(土)15:00〜17:00の参加者を募集します!
15:00 集合(千代の松原公民館)
15:00〜15:05 自己紹介、ビオトープの概要、お手伝い内容の説明
15:05〜15:15 田んぼ&ビオトープに移動
15:15〜16:00 ビオトープづくり、生き物観察
16:00〜16:15 お茶菓子休憩♫
16:15〜17:00 ビオトープづくり、生き物観察
17:00〜 ヒダスケ!終了、オカエシをもらって解散
プログラム募集の背景
はらぺこ研究会ビオトープ担当のみっちーです!
はらぺこ研究会では、田んぼでのお米づくりを楽しむイベントとして、田んぼの一角でのビオトープ作りを昨年から試みています。このビオトープでは、田んぼの隅に水を張っただけのスペースを作り、もともと周辺に住んでいる水生昆虫(ゲンゴロウやトンボの仲間)や両生類(カエルやイモリ)、魚(ドジョウやタモロコ)が自然にやってくるのを待つという方法を取り入れています。
昨年は小規模なビオトープを作り、生き物観察会では多くの方に参加していただき大好評でした。今年はさらに規模を拡大して新たなビオトープを造成する予定です。
新しいビオトープ予定地は、昨年まで畑として使用されていた場所です。耕作にはあまり適していないため、半分を田んぼ、半分をビオトープとして運用する計画です。水を張り続けることで両生類や水生昆虫が生息できるようにし、飛騨に生息する身近な生き物を観察できる場所にしたいと考えています。
しかし、昨年まで畑として使用されていたため畦や底から水が漏れているらしく、試しに水を張ったところ数日後には完全に水が抜けてしまいました。ビオトープにしたり稲を植えたりするために、畦塗りや代かきを繰り返し行い、水を溜められるようにする必要があります。
そこで、ビオトープの畦に土を盛る作業を手伝っていただける方を募集します。お米づくりと自然観察に興味のある方、ぜひご参加ください!
一緒に素敵なビオトープを作りましょう。参加をお待ちしています!
ビオトープとは?
田んぼは水を張ったり干したりするので氾濫原の環境に似ており、様々な水草や水生生物が現れます。生き物が好きな人にとって楽しみが尽きないのはもちろん、生き物が苦手な人や興味が無い人も、じつは田んぼの生物多様性のお世話になっています。
生物多様性の保全は「生き物が減ると寂しい」というだけの話ではなく、根本的には人間の生活・文化・産業の基盤を保つための課題なんだ、ということが見えてくると思います。
近年、特に水辺において生物多様性が急速に失われつつあります。原因は開発や河川改修だけではなく、水田の耕作放棄、湿地の植生遷移が進むことによる草地化、侵略的外来生物やペットの屋外放逐による生物相の激変など複合的です。
そこで、生物多様性を維持・回復するうえで着目されているのが「ビオトープ」です。本来のビオトープは人為的に魚や水草を移入することはせず、自然に生き物がやってくるのに任せ、ときどき草刈りなどの攪乱を加えて管理します。上手に管理すると、ヤゴやゲンゴロウが定着してボウフラの発生を抑えてくれたり、絶滅が危ぶまれている水草や水生昆虫が観察できるようになったりします。
田んぼとビオトープを併設して「生き物に触れられる田んぼ」を作ることで、体験学習の場としての価値を高められるのではないか。さらに、ビオトープには食べられる野草や薬草も生えるので、あわよくば「ご飯のおかず」も自給できるのでは。そのように考え、はらぺこ研究会ではビオトープの生き物調査を続けていきたいと思っています。