3Dデータで飛騨の文化財を世界に発信!

7月30日(土)と31日(日)に石棒クラブ「飛騨みやがわ考古民俗館」3Dデータ化合宿2022!を行いました。

昨年度に続き今回もみやがわ考古民俗館に収蔵されている文化財の発信・共有を目指し、文化財の3Dモデル作成のヒダスケさんを募りました。

県外の参加者が多く、関東方面、関西方面など様々な地域から参加していただきました。夏休み中ということもあり、お子様の参加もありました。今回のヒダスケさんは、3D撮影に興味がある、仕事で3D撮影を活用したい、自分の3D撮影に関する知識や技術を深めたいという方々でした。

初日は、初心者と中級・上級者に分かれて石棒や縄文土器の撮影を行いました。

初心者の方は、講師の野口先生(金沢大学古代文明・文化資源学研究所客員研究員)、森館長(路上博物館 館長)に写真の撮り方のレクチャーを受けながら撮影を進めていきました。

3Dモデルの作成には、1つの土器につき60枚~70枚程度の写真を撮り、それをパソコンの専用ソフトに取り込むことでモデルが完成します。

写真の枚数が少なかったり、写真の背景に余計なものが写っていたりすると、うまくモデルが完成しなかった為、苦戦する人も多かったように感じました。

実物の縄文土器や石棒を触れながら撮影できるのは、みやがわ考古民俗館ならではのプログラムです。落とさないように注意払いながらでしたが、無事に初日の撮影を終えました。

撮影終了後はFabCafe Hidaに移動し、夕食を頂きました。食べた後は、野口先生と森館長より、3Dモデルをうまく作成する方法や、歴史資料や博物館の資料を3Dデータ化する意義などをご教示いただき学びを深めることができました。

2日目は、1日目に撮影した写真のデータをパソコンに移し、パソコン上での3Dデータ生成を中心に進めていきました。パソコンの3Dデータ処理まで時間がかかるため、データ処理を待つ間、参加者同士でそれぞれの作った3Dデータについて、情報交換を行う姿も見られました。中には1つ目の3Dデータ化を終わらせ、次の土器の写真撮影を行う方々もいらっしゃいました。

休憩時間には、飛騨みやがわ考古民俗館の裏にある古民家の旧中村家で、オカエシの一つである焼きたての鮎をいただきました!この時期の鮎は大人になりきる前の鮎で、身がぷりぷりしており、参加者のみなさんは口々に「おいしい!」とおっしゃっていました!

鮎を堪能した後は、講師のお二人から2日間の講評をいただきました。3Dデータ化において、写真が重要であること、合宿終了後も3Dデータ化に精進してくださいとのお話がありました。みなさま、それぞれの課題はあったようですが、ほとんどの方々が3Dデータを最後まで完成させることができました。そのデータは順次、公開していきます。

【公開先のsketchfab(スケッチファブ】
https://sketchfab.com/sekibo.club/models

みなさまのご協力により多くの文化財を3Dデータ化することができ、全世界へ発信することができました。飛騨みやがわ考古民俗館に収蔵される文化財を多くの方にご覧いただけるのはヒダスケ!に参加いただいた皆様のおかげです。

まだまだ文化財は残っており、今後も計画していきたいと思いますので、このレポートを読んで、少しでもご興味をお持ちいただいた方々のご参加をお待ちしております!

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